当社は、愛知県による平成30年度「自動運転実証推進事業」において、実施受託者として選定されました。本事業において「遠隔型自動走行システム」等を搭載した車両を用い、自動走行システムの活用が想定される実環境の下で、遠隔型自動運転車両を同時に走行させる実証実験を行いました。
※愛知県による発表はこちらをご覧ください。https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/h30-jidouunten.html
〇2019年3月3日、3月7日~3月9日
〇警察庁新ガイドライン対応遠隔型(公道)
〇愛知県常滑市セントレア1丁目、3丁目付近
起終点:第一セントレアビル
〇路線距離約2km
〇エスティマ2台(両車両とも4G-LTE)
常滑市の中部国際空港島の一般公道等において、遠隔にいる1名の運転手が2台の自動運転車両を同時に遠隔監視・操作する実証実験を実施いたしました。
あわせて、中部地域では初となる試みであるルート上の信号機に設置した無線機と自動運転車両が通信することで、その情報を確実に認識可能かを検証いたしました。
【特徴】
2台の車両が時間差を置いて、追従する形で走行し、車外の遠隔監視・操作拠点に設置した運転席から、2台のエスティマを同時に遠隔監視し、必要に応じて操作をいたしました。また、中部地域初となる試みとして信号機に設置した無線機から送られてくる信号サイクル情報について、自動運転車両と通信することで、周辺環境に左右されない信号認識が可能となり、安全性の向上や信号サイクルを見越した走行が可能となりました。
2019年3月3日に大村秀章 愛知県知事、片岡憲彦 常滑市長、中部国際空港株式会社 友添雅直代表取締役社長、常滑商工会議所 牧野克則会頭に遠隔監視・操作室の見学と共に自動運転車両に試乗いただきました。
当社取締役佐藤直人が、大村秀章愛知県知事にご説明をいたしました。
試乗後の囲み取材での様子です。
(左から片岡憲彦 常滑市長、大村秀章 愛知県知事、中部国際空港(株) 友添雅直代表取締役社長、常滑商工会議所 牧野克則会頭)
関係者による写真撮影の様子です。
安全に配慮しつつ、小雨が降る中での走行も実施いたしました。
信号認識をモニター画面(※)で表示しました。(※写真左奥モニター)
東京都にある遠隔型自動運転運行サポート施設「コネクテッドサポートセンター」からも見守りを行いました。
【各機関の役割】
アイサンテクノロジー株式会社(事業統括)
高精度3Dマップ更新・作成、アプリケーション作成、自動運転の実証、報告書作成
株式会社ティアフォー
自動運転ソフトウェア「Autoware」(※)の提供
(※)「Autoware」はThe Autoware Foundationの商標です。
KDDI株式会社
4G LTE通信ネットワークの提供、および構築・評価
車載通信機および遠隔管制卓とクラウドシステムをつなぐ通信システムの提供
損保ジャパン日本興亜株式会社
自動運転に係るリスクアセスメント
自動運転専用保険・サービスの開発検討
コネクティッドサポートセンターでの見守り提供
岡谷鋼機株式会社
自動運転事業の実用化検証支援
国立大学法人名古屋大学
モニター調査および取り纏め
株式会社ディー・エヌ・エー
携帯電話通信網を用いた信号情報配信(企画、サーバー準備)
日本信号株式会社
携帯電話通信網を用いた信号情報配信(通信機器・環境の準備、調整)
【当日メディア取材】
中京テレビ放送株式会社、名古屋テレビ放送株式会社
株式会社中部経済新聞社、株式会社電波新聞社、株式会社東愛知新聞社、株式会社中日新聞社、
株式会社 日刊自動車新聞社 、株式会社朝日新聞社、時事通信社