富山市では2023年度より自動運転の実証実験を開始し、2028年までに郊外や中山間地域における生活の足となる交通手段の確保や、バス運転手不足の解消などに向けて、最先端技術を活用した持続可能な公共交通サービスを提供するため、自動運転レベル4の取得を目指しています。今回はその一環として、婦中地域朝日地区において、自動運転の実証実験が行われ、当社は実証実験統括として参画いたしました。
また、手動介入を低減するため、路車協調システム実証実験と走行空間実証実験も併せて実施いたしました。
令和6年度年度実証実験の目的
・令和5年度に抽出した走行課題を踏まえ、手動介入を低減するための路車協調・走行空間の実証実験を実施
・令和6年度は実用化ベースとなるEVバス車両を使用し、輸送力の増加に伴う事業面や受容性の拡大などを検証
令和6年度年度実証実験の概要
運行期間: 令和6年9月19日(木)から9月27日(金)
※土日除く
試乗定員:各回13名
所要時間:1周約70分(婦中町朝日地区から速星駅周辺を運行)
無料
【使用車両】
自動運転小型バス「Minibus」
乗車定員 25人(客席15席、運転席1席、立ち席9人)
車椅子スペース 1箇所
最高速度 35 km/h (手動時は70km/hで走行可能)
航続距離 最長約150km
詳細はこちら https://aisan-mobility.com/lineup/adv/
【走行ルート】
朝日(発) → ローソン富山婦中町店(経由) → JAあおば婦中店前(経由) → 速星(経由) → 速星駅(経由) → ファボーレ前(経由) → JAあおば婦中店前(経由) → ローソン富山婦中町店(経由) → 朝日(着)
【実証実験体制図】
当日の様子をレポート!
国道395号線の2車線道路を走行、途中のバス停位置にもしっかりと停車し、停留所から乗車された方からも、
「ちゃんと停まってくれるか心配だったけど、ぴったりと停まって安心した」
とコメントいただきました。
商業施設のバス停に向かい、右折専用レーンからの右折もすべて自動で走行しています。
立山連峰を背に運行ダイヤ通りに走行、ご乗車した方にも気持ちよく乗車いただけました。
去年の実証実験にて試乗してくれた朝日小学校6年生の子供たちも今年の実証実験にも乗車し、
「安心して眠くなるくらい乗り心地が良かった」
とコメントをいただきました。
遠隔監視室の様子です。レベル4を見据え、監視室から自動運転車両に搭載した周囲のカメラ映像やコース上での自車位置の状況などを確認できるようにしています。
藤井裕久市長が速星駅からファボーレ前までの区間を試乗され
「実感としては安全だなと感じました」
「色々な所で実証実験をして、その上で実装していきたい」
と感想を述べられました。
また、一般試乗にて参加された方からは
「年を重ねるにつれて、運転できない年齢が必ずくるので助かります」
「(朝日地区は)コミュニティバスはあるが、なかなか便も少なくて。楽しみです」
「乗り心地はいいと思うが、たまにブレーキが強いと思うときがある」
様々なお声を頂戴しました。
【関連情報】
2024年9月20日 NHK 富山 NEWS WEB
自動運転のバス 運行の実証実験始まる 富山市婦中地域
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20240920/3060017957.html
2024年9月21日 北日本新聞社
【富山・婦中で住民バス試乗会 本紙記者ルポ】自動運転の走行滑らか 地域の足、実用化に期待
https://webun.jp/articles/-/677270
2024年9月21日 北國新聞
自動運転バス、乗り心地良い 富山・婦中で実証実験 27日まで「レベル2」で
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1a8cc55c92d69f4423764d37ad333562e35cacc
2024年9月25日 中日新聞
自動運転バス 婦中に根付け 朝日地区 レベル2実証実験 レベル4目標 公民館発着で1日5往復
https://www.chunichi.co.jp/article/962623