愛知県は、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会受容性の醸成を図っています。
2024年度の当事業の一つであるモリコロパーク(愛・地球博記念公園)において、ジブリパークの各エリアを結ぶ園内バス東ルートにて、歩車混在空間における安心安全な運行の検証を行うプロジェクトに当社が参画しました。
今年度の実証実験概要
運行期間: 2024年10月9日~10月25日(土日祝、火曜除く)
試乗乗客定員:各回24名
運行頻度:9時~16時(1日5便の運行)
乗車料金:無料
【使用車両】
いすゞ製「エルガ」
乗車定員 75人
自動運転時の乗客定員 24名(着座のみ)
車椅子スペース 1箇所
最高速度 60 km/h(自動運転時) (実証時は時速10km/h以下で走行)
【走行ルート】
地球市民交流センター(発) → もののけの里(経由) → 魔女の谷(経由) → ジブリの大倉庫(経由) → 西口広場(経由) → 日本庭園(経由) → どんどこ森(着)
【実証実験実施体制】
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 | 事業統括、ネットワークソリューションの提供、車両の調達等 |
アイサンテクノロジー株式会社 | 自動運転車両の提供、3Dマップの作成 |
株式会社ティアフォー | 遠隔管制システムの提供等 |
損害保険ジャパン株式会社 | 自動運転リスクアセスメント、専用保険の提供 |
株式会社東海理化 | 遠隔監視システムの提供、乗客安全支援システムの提供等 |
名鉄バス株式会社 | 遠隔管制者、交通事業者としての運行支援等 |
実証実験の様子をレポートします!
一般運行前日の関係者試乗(10月8日)に大村秀章愛知県知事にも乗車いただき、モリコロパークにおける自動運転実証実験がスタートしました。
大村秀章愛知県知事からは、試乗後の取材にて、当プロジェクトの概要説明の他、歩車混在空間においてスムーズで安全な自動運転が確認できたこと、歩行者との交差においても安全な停止が確認できたこと、実用化に向けて果敢にチャレンジをしていきたい旨の内容をお話しいただき、今後レベル4を目指す取り組みに対する意気込みもお伝えいただきました。
自動運転バスは既存の園内バスと混在で運行しました。自動運転バスは1日5便での運行に対して、各便ほぼ満員でご利用いただけました。
自動運転バスルート上に歩行者の姿、歩車混在空間では歩行者に認知されず危険と判断された場合には即座に手動での対応も行っています。
レベル4を見据えた遠隔監視システムは株式会社東海理化様より提供されました。この遠隔監視は車内の乗客と音声での会話もでき、停留所への音声案内などはエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社のTimeRep経由でガイドを行っています。
車内では遠隔監視員のアバターにてジェスチャーや顔の表情の変化などもでき、将来レベル4になり乗務員がいなくなっても安心して乗車できるようにしています。
キイロコスモスが咲く中の自動運転バス。今日も安全に走行中。
【関連情報】
2024年10月9日 Yahooニュース
自動運転バスの実証実験 モリコロパークで一般利用客も乗れる これまでに実験したことのない歩行者の多いコースを走行 今月25日まで
https://news.yahoo.co.jp/articles/8df8419b5eb7fbdf4e4a47f4416c550f762a1df4