アイサンテクノロジー株式会社およびA-Drive株式会社は、国土交通省から採択された「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」を活用し、長野県塩尻市での自動運転社会実装に向けた取り組みを進めています。2025年1月21日、自動運転レベル4の公道走行を開始しました。
ドライバー席が無人のまま走行する自動運転バス
自動運転レベル4走行時の動画(YouTube)
https://youtu.be/wXd1tO9R6Fs?si=J5jNul_44l6JElqg
また、これにあわせて、百瀬敬塩尻市長を表敬訪問、今後の自動運転移動サービスの実装に向けた意見交換を行いました。
表敬訪問にて、百瀬敬塩尻市市長(右から4番目)、弊社代表取締役加藤淳(左から4番目)
これまでの歩みと実現に向けた連携
私たちの取り組みは、塩尻市や地元企業と共にあります。
自動運転レベル4の取得にあたっては、長野県塩尻市をはじめ、一般財団法人塩尻市振興公社、アルピコ交通株式会社、アルピコタクシー株式会社、株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン株式会社など、さまざまなパートナーが力を合わせてきました。2020年度から始まったこの実証実験は、地域の課題解決に向けた新たなステージを迎えました。
特に注目すべき点は、国産自動運転OS「Autoware*」を使用し、地元のテレワーカーが作成した高精度な3次元地図を組み込んでおります。これは全国で唯一の取り組みとなります。
また、株式会社ティアフォー製のMinibusを使用した特定自動運行についても、全国初の試みとなりました。
*Autoware はThe Autoware Foundation の商標です。
塩尻市の取り組みと未来への展望
塩尻市は、人口減少や少子高齢化が進行する中で、「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の都市構造を目指し、市街地だけでなく農村地域も含めた持続可能な地域交通の構築に力を入れています。特に、高齢者の交通弱者問題に取り組むため、公共交通の利用促進が重要とされています。
塩尻市では、これまでに自動運転やAI活用型オンデマンドバスの実証実験を重ね、官民連携による体制づくりが進んでいます。今年度もその成果を活かし、2025年度に向けて自動運転レベル4を含む移動サービスの社会実装を目指しています。
これからの自動運転社会へ
今回の実証実験は、私たちが目指す自動運転社会の実現に向けた重要なステップと位置づけ、
今後も塩尻市にて、自動運転技術を活用した移動サービスの普及を推進します。
高齢者をはじめとする交通弱者の生活を守るため、そして地域社会の持続可能な発展に寄与するため、引き続き、自動運転技術が実現する未来を築いてまいります。