2025年6月28日(土)〜7月4日(金)にかけて、長野県軽井沢町にて開催された「軽井沢町環境WEEK」にあわせて、自動運転バスの実証実験が行われました。
ゼロカーボンシティの実現を目指す軽井沢町と、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社西武ホールディングスの共催により実施され、町内の公道における自動運転車両の走行は今回が初の試みとなります。
当社もこの取り組みに参画し、A-Drive株式会社とともに「自動運転EVバス」の体験乗車実証に携わらせていただきました。
実施概要
イベント名 | 軽井沢町環境WEEK |
主催 | 軽井沢町、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)、株式会社西武ホールディングス ※後援:長野県 |
開催期間 | 2025年6月28日(土)~7月4日(金) ※メインイベントは6月28日(土)・29日(日)開催 |
自動運転EVバス体験乗車の概要 | 運行日程:2025年6月28日(土)※~7月4日(金) ※6月28日は関係者向け試乗会 運行時間: – 6月29日(日) 9:55~16:20 – 6月30日(月)~7月4日(金)10:05~16:25 |
運行ルート | 軽井沢駅北口バス停5番 → 旧軽井沢ロータリー → 軽井沢駅(約3kmを周回 |
使用車両
・名称:Minibus 2.0(株式会社ティアフォー製)
・車両サイズ:全長7.24m/全幅2.30m/全高3.06m
・定員:最大12名(運転者・保安員・添乗員を除く)
・走行速度:35km/h以下
実証実験における主な参画企業・役割
東日本旅客鉄道株式会社 株式会社西武ホールディングス |
事業主体(事業全体の企画・統括、行政手続き) |
軽井沢町(協力) | 行政支援、町民向け広報、合意形成 |
西武観光バス株式会社 | 自動運転バス運行業務 |
A-Drive株式会社 | 実証計画の立案、事業調整 |
アイサンテクノロジー株式会社 | 走行ルート地図製作、車両提供・保守、現地運営 |
旧軽井沢を巡る約3kmのルート
今回の実証は、軽井沢駅北口と旧軽井沢ロータリーを結ぶ、約3kmの周回ルート。
ティアフォー社製のMinibus 2.0が、レベル2の自動運転技術を用いて、環境に配慮した静かな走行を実現しました。
1日8便を運行し、一般参加者による体験乗車も無料で実施されました。
住民や観光客の反応から感じたこと
実証の初日は関係者向けの試乗会という形で実施されました。以降7月4日まで一般試乗を行いながら、観光地・住宅地が混在し、交通量の多い軽井沢の特性を踏まえた走行データの収集と技術的課題の検証が行われました。
今後は、今回の実証で得た知見をもとに、2次交通整備や公共交通への展開可能性を見据えたさらなる技術検証が進められていく予定です。
本実証で得られた成果は、地域の交通課題への具体的なアプローチや、持続可能な移動手段のあり方を検討するうえで、非常に貴重なデータとなります。
観光地ならではの交通環境のなかでいかに自動運転を実装いしていくか――。
それは、走行支援に携わる私たちにとっても、まさに自らの課題であり、向き合うべきテーマであると感じています。
メイン会場となったプリンスショッピングプラザでは、環境にやさしいライフスタイルを紹介する多くのブースが並び、ワークショップや公開ラジオも行われるなど、世代を問わず楽しみながら学べる仕掛けが随所にありました。
今回のイベントは「脱炭素」という大きなテーマを掲げながらも、日々の暮らしにやさしく寄り添うようなアプローチが随所に散りばめられていたのが印象的でした。
私たちアイサンテクノロジーも、地図づくりや走行支援などの技術を通じて、「移動のやさしさ」を地域に届けていく一員でありたいと、あらためて感じた次第です。
【関連情報】
自動運転バス「Minibus」
https://aisan-mobility.com/lineup/adv/
これまでに実施しました自動運転の動画の様子はこちらから
「Aisan Technology Mobility You Tube Channel」
https://www.youtube.com/@AT-sg3rv