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活動報告

【三重県桑名市】自動運転バスの 社会実装を見据えた安全性検証の取り組みについて

三重県桑名市にて実施されている本取り組みは、性能向上や機能追加ではなく、将来的な自動運転レベル4(無人運行)の社会実装を見据え、実際の道路環境や運用条件のもとで、無理なく安全に運用できる条件を一つひとつ確認することを目的として行われました。

今回は、レベル2から将来的なレベル4走行に対応可能なシステムへとアップデートした自動運転バスを用い、実際の道路環境での走行検証が進められている様子を取材しました。

運行区間は、ナガシマファームから横満蔵までの比較的直線的な道路環境を中心に設定されており、1日あたりおおむね7〜10本程度の走行が行われました。
なお、本検証では走行距離やエリアの拡張を目的とせず、安全性を最優先としたうえで、条件を限定した区間における挙動確認に重点が置かれました。

▲既存の路線バスの運行時間帯を避けながら、検証が進められました。

安全な運行に向け、走行前には前照灯や尾灯、ハザードランプなどの基本的な車両点検に加え、自動運転用カメラや各種機器が正常に作動しているかの確認が行われました。
これらの点検は、自動運転車両の運行において各地域で共通して行われている基本的な確認項目です。車両の準備や点検は指定の駐車場で行われ、関係事業者が連携した体制のもとで運用されました。

 

 

▲安全な運行に向け、前照灯やセンサー類を一つひとつ丁寧に確認。

将来的なレベル4走行を見据え、約1か月にわたり、実運行を想定した形での走行検証が継続的に行われました。

現時点ではまだレベル4の許可は得られておりませんが、レベル2の有人自動運転という形で、システムや運用面の確認を重ねながら検証が実施されていました。
外見上は「レベル2運行」に見えるものの、実際にはレベル4相当の自動運転システムを用いた検証が行われていた点が特徴的でした。

現地では、走行距離や回数を増やすことよりも、安全性を確保した状態で確認すべき項目を一つずつ検証することが重視されていました。これは、社会実装を見据えた段階において、確認が不十分な状態で検証範囲を広げることを避ける判断によるものです。
そのため、走行区間や条件をあえて限定した形での検証が行われていました。

道路環境や時間帯、周辺の交通状況など、実運用に近い条件を設定することで、将来の無人運行を見据えた課題の洗い出しがなされました。

▲将来の無人運行を見据え、実運行環境での検証が進められました。

▲実際のバス停を想定した環境で、自動運転による停車動作を確認。

走行中や走行後には、発生したエラーや気づいた点を丁寧に記録し、取得した走行データとあわせて関係機関と共有・解析されています。こうした積み重ねが、次の改善につながっていくプロセスとなります。

現地では、エラーを「想定外」として排除するのではなく、次の運行設計に反映させるための重要な材料として扱われていました。

▲発生したエラーも貴重な検証データとして蓄積し、次の改善につなげています。

 

 

今回の取材を通じて、桑名市における自動走行の実運行を見据えた検証が、慎重な判断のもと、社会実装に向けて段階的に進められていることを実感しました。本取り組みは現在も継続中であり、今後の進展が期待されます。


【製品情報】
自動運転バス「Minibus」

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