近年、自動運転技術の開発により、旅客・物流サービスへの期待が高まり、MaaSの事業化モデルの早急な実現が喫緊の課題となっています。
アイサンテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:加藤 淳)は、知の拠点あいち重点研究プロジェクト「自動運転モビリティサービス実用化に向けた技術研究」におけるメンバーの一員として、先進的自動運転技術を基盤とする事業化レベルのMaaS全体システム構築と、必要となる要素技術の実用レベルへの機能、及び、信頼性向上を目指し研究を行っています。自動運転技術の目的を実証試験ではなく、実用化レベルの人の移動に資する技術として定め、研究を参画機関と共に目的達成に向けて推進してまいりました。
そして、今年度は、プロジェクトの最終年度であり、愛・地球博記念公園「モリコロパーク」(愛知県長久手市)において、各開発ターゲットの研究成果を集約した総合フィールド試験を行い、総合的視点からの技術研究の最終年度目標に対する達成状況を確認する取り組みを行うと共に、統合評価試験の機会を活用して、一般者の試乗なども積極的に実施し、一般ユーザーからの評価も確認し、更なる深堀を目指しました。
【実施体制】
企業名 | 主な役割 |
アイサンテクノロジー株式会社 (株式会社スリード) |
総合フィールド試験の管理・運営、オペレータ 試乗会の管理・運営 地図自動更新技術の実施 |
株式会社ティアフォー | 自動運転技術と自動運転車両の開発、提供 運行管理システムの開発、サポート |
損害保険ジャパン株式会社 | 見守り・緊急時サポートの実施 |
株式会社 建設技術研究所 | ダイナミックマップ連携試験の開発、サポート |
国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 | インフラ協調技術による自動運転システムLevel4高度化技術の開発、サポート |
KDDI株式会社 | ダイナミックマップ連携での通信技術開発、サポート |
岡谷鋼機株式会社 | 自動運転車両の管理、サポート |
【試験研究内容】
実証地域 | 長久手市 モリコロパーク(愛・地球博記念公園) |
実施ルート | 公園内道路(歩行者・巡回バスと共存) |
道路種別 | 閉鎖空間(非公道) |
使用車両 | ゴルフカート型車両(園内道路) 3台 |
【一般公募試乗について】
本プロジェクトの成果を乗り心地や安心感などを含め、体験していただくことを目的として、一般の方向けの試乗会を開催しました。
(1)日時
2021年11月25日(木)、26日(金)、27日(土)
午前9時から午後4時まで
(2)実施内容
ゴルフカートをベースにした車両3台にて運行し、公園内を時速10km以下の速度で走行しました。
ゴルフカートタイプの車両3台を用いての実証となりました。
車両を呼び出して目的地を設定するオンデマンド形式での走行を行うため、試乗される皆様に配車端末を操作頂きました。
VR体験についても体験頂きました。
試乗された方からは
「実用化はそこまで来ていると思った」
「自動運転が日常生活に溶け込んで欲しい」
「普通に人が運転しているのと変わらないような感じで面白いなと思った」
「自動運転という違和感が無かった。最初不安だったけれど、人が運転していたみたいで安心した」
というようなお声がけを頂きました。
また、遠隔地からの見守りについても実施をいたしました。
乗車後にアンケートにご協力を頂きました。
【関連情報】
2021年11月25日 メーテレ
ゴルフカートベースの自動運転車 公園内で一般向け試乗会「人を察知してすぐ減速」参加者驚き
https://www.nagoyatv.com/news/?id=010080
https://youtu.be/qeBHlHH-59Q
2021年11月26日 CBCニュース【CBCテレビ公式】
ゴルフカート型の自動運転車 公園で試乗会 自動運転サービス実証実験の成果を体験