2019年に茨城県つくば市は、国土交通省の「スマートシティモデル事業」に選定されており、行政サービスや交通、医療・介護、インフラなどにおける課題解決に取り組んでいます。事業を推し進める「つくばスマートシティ協議会」は、茨城県つくば市や県、筑波大、幅広い分野の民間事業者が名を連ねており、産官学一体でイノベーション創出を目指しています。
本協議会では、「高齢者や障害者など誰もが安心・安全・快適に移動できるまち」の実現を目指し、「つくば医療MaaS(マース)」にむけて、つくば駅周辺のペデストリアンデッキにおける新たな移動手段として、最新技術を使って将来的に医療機関受診者の負担軽減を目指す、通院用の自動運転車の実証実験を行いました。
当社は、自動運転カート運用の分野より、本実証実験に協力いたしました。
2人乗りのゴルフカート型の自動運転車両を駅前のペデストリアンデッキで運行し、あらかじめ設定されたルートに沿って進み、自動運転車両の上部や前後に付けたセンサーで歩行者の動きを感知すると止まる仕様で運行いたしました。
車両について
ゴルフカートタイプ定員:2名
ナンバープレート取得済(軽自動車)の自動運転カート
運行日時
2月3日(金)、4日(土)、5日(日)、6日(月)、7日(火)
及び
2月9日(木)、10日(金)、11日(土)、12日(日)、13日(月)
全日とも10時30分から16時まで(13時から14時までは運休)
※2月10日は雪のため運休としました。
乗車の流れ
ペデストリアンデッキエリア内の4カ所(※以下乗り場)に設置した乗車予約端末を操作し、モビリティと行先を選択し、乗車予約を行うことができるデマンド形式
モビリティが到着したら目的地まで乗車
乗り場
「図書館/美術館/公園」乗り場
「BiVi/センター広場」乗り場
「トナリエ/南1駐車場」乗り場
「カピオ/南3駐車場」乗り場
実証実験体制図
つくばスマートシティ協議会 | 実証全体主管 |
三菱電機株式会社 | 実証現場主管、管制システム運用、見守りカメラシステム運用 |
アイサンテクノロジー株式会社 | ゴルフカート運用主管 |
※実証協力
国立大学法人筑波大学
一般財団法人 つくば都市交通センター
BiViつくば
つくば都市交通センター
トナリエつくばスクエア
つくばカピオ
つくば市立中央図書館
茨城県つくば美術館
つくばまちなかデザイン株式会社
6日は五十嵐立青つくば市長が試乗され、「スムーズに移動ができていた。搭載したカメラにより周囲の状況を捕捉しているため安全性が高い」と感想を述べられました。
現行法などではゴルフカート型は車道も歩道も走りにくいため、五十嵐市長は「規制の緩和をしてもらうよう国にお願いしていきたい」としたいとも述べられました。