当社は、一般財団法人塩尻市振興公社、長野県塩尻市、アルピコホールディングス株式会社、株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン株式会社、KDDI株式会社と共に、埼玉工業大学と連携し、2020年11月24日から27日の間、塩尻市内の一般公道におけるバス型自動運転車両を用いた走行実証実験「塩尻型次世代モビリティサービス実証プロジェクト」を行いました。
【本プロジェクトの背景】
塩尻市は、2つの駅を中心にそれぞれ形成された市街地とその周辺に点在する農山村地域からなるコンパクトな田園都市です。コミュニティバスを中心とした地域公共交通が運用されていますが、ドライバーの担い手不足や、バスの運行経路やスケジュールが移動ニーズを満たさないなどの課題解決を行うことが必要となっています。
協同実施する各社は、2020年1月に、塩尻市を中心とした自動運転技術実用化に向けた包括連携協定を締結し、市内での自動運転実証実験を進める準備を進めてきました。本プロジェクトと連携し、より実用的で利便性高い公共交通の提供に向けての実証実験を行うことで、将来のLevel4(注2)の実用化の加速を目指しました。
【本プロジェクト概要】
(1) 期 間 2020年11月24日から11月27日まで
(2) 運 行 乗車時間約25分 約4.9㎞
(3) 実験車両 自動運転ソフトウェア「Autoware※1」と事前に作成した高精度3次元地図をベースに自己位置推定、障害物認識等の機能を実装した実証実験車両を走行します。
※1「Autoware」はThe Autoware Foundationの商標です。
(4) 走行経路 塩尻駅東口ロータリー(出発地点) ⇒ 塩尻市役所 ⇒ 中央スポーツ公園 ⇒
塩尻市新体育館建設地 ⇒塩尻駅西側 ⇒ 大門商店街 ⇒ 塩尻市役所 ⇒ 塩尻駅 東口ロータリー(到着地点)
【実施内容及び役割】
事業者 | 役割 |
(一財)塩尻市振興公社 (長野県塩尻市) |
全体総括 |
塩尻市 (長野県塩尻市) |
地域内調整 |
アルピコホールディングス㈱ (長野県松本市) |
ドライバー添乗による意見協力、 運行面での助言 |
アイサンテクノロジー㈱ (愛知県名古屋市) |
自動運転実証実験総括、高精度3 次元地図 |
㈱ティアフォー (愛知県名古屋市) |
自動運転システムの技術支援 |
損害保険ジャパン㈱ (東京都新宿区) |
自動運転リスクアセスメント (リスク評価と対策策定) |
KDDI㈱ (東京都千代田区) |
4G LTE通信提供および測定、 5G基地局設置検討 |
埼玉工業大学※2 | 自動運転車両提供等 |
※2アイサンテクノロジー㈱の委託先として参加
11月24日のセレモニーの様子です。
駅ロータリーの搭乗場所より、試乗頂きました。
試乗した市民の方の感想
「もっとノロノロかと思った。これだったら文句ない」
「歩行者が現れたときも速度を落としていて、非常に安心感がありました。」
とのお言葉を頂きました。
【関連情報】
2020年11月24日 日本経済新聞
自動運転バス、長野・塩尻で実証実験 市街地を走行
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66572640U0A121C2L21000/
2020年11月24日 NHK NWES WEB
塩尻市で自動運転バスの実証実験
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20201124/1010016028.html
2020年11月24日 長野放送
「自動運転バス」が街を走る!塩尻で実証実験始まる
運転手不足の解消に期待
https://www.nbs-tv.co.jp/news/articles/2020112400000006.php
2020年11月23日 Response.
自動運転バスの公道実証実験を塩尻市で実施へ…
ドライバー不足や、運行とニーズとのギャップが課題
https://response.jp/article/2020/11/23/340573.html
2020年11月19日鉄道チャンネル
長野県内初の自動運転バス実証実験、
埼玉工業大学 実験車が 11/24-27 塩尻駅前で試乗会を実施
https://tetsudo-ch.com/10918104.html