当社は平塚市、神奈川中央交通株式会社、三菱商事株式会社そしてA-Drive株式会社の5者とともに推進する「平塚市内の自動運転移動サービスを中心とした地域公共交通のDX推進に係る連携協定」に基づき、2024年12月24日(火)~26日(木)および2025年1月8日(水)~20日(月)の間、平塚駅前で、いすゞの大型路線バス「エルガ」を用いた自動運転レベル2(運転士同乗)の実証実験を行いました。
本実証は、国土交通省「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」によるものとなります。
また、2025年1月9日(木)~20日(月)は一般の方に向けての試乗会も実施いたしました。
【実証実験ルートについて】
運行区間 : 平塚駅南口エリアの既存バス路線の平15系統(平塚駅南口~すみれ平~平塚駅南口)と同じ
走行距離 : 約4.3km
※赤枠は乗降可能バス停
【車両について】
自動運転バスの操作を習得した運転士が乗務し、常時ハンドル・ブレーキ操作可能な態勢を取り、状況に応じて手動運転に切り替えて走行しました。
実証実験で使用した自動運転仕様の大型路線バスいすゞ自動車株式会社製「エルガ」
平塚市ホームページ「自動運転バス実証実験」より画像引用
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/machizukuri/page84_00063.html (※外部リンク)
【関連プレス】
2025年1月22日 平塚市「自動運転バス実証実験」
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/machizukuri/page84_00063.html
2024年12月4日 平塚市「自動運転バス試乗会の参加者を募集」
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/press/page02_e00001_02758.html
今回の実証実験は、持続可能な公共交通の実現のため、既存路線バスへ自動運転バスを導入することにより、乗務員不足緩和の一助となり市民生活に欠かせないバス路線を確保・維持していくことの検証を目的としています。
大型ノンステップ路線バス「エルガ」をベースにした自動運転バスを使い、運転操作の主体が運転士で、システムがアクセルやブレーキ、ハンドル操作を部分的に行う自動運転 「レベル2」 の実証実験を行い、路上の駐停車車両の自動回避やバス停からの自動発車、信号機との連携などを検証しました。
実験車両であるいすゞ自動車株式会社の自動運転仕様の大型路線バス「エルガ」は、自動運転機器を車両に後付けせず、メーカー主導で開発をした自動運転バスである点が特徴となっており、高精度3次元地図を活用したスキャンマッチング技術にて走行しています。
過去、平塚市で実施された実証実験との進化ポイントとして、新しい技術が導入されました。
✔路上駐停車車両の自動回避 (一部区間)
今回、技術的な点として、「路上駐停車車両の自動回避」を複数回連続して路上駐車の回避に成功しました。
駐停車している車両の横をスルスルとスムーズに回避し、自動運転車両が所定の位置に収まっていく様子は、まさに近未来そのもので、初めて試乗された一般市民の方々からは「おーっ」という歓声があがっていました。一方でまだまだ自動回避できるシチュエーションは限定的につき、今回の課題をフィードバックし、更なる技術の進歩へと繋げて参ります。
✔後続車両の動きを考慮したバス停発車
完全無人運転にはまだ課題もありますが、こうした実証実験を積み重ねることで、私たちの日常の足になる日もすぐそこまで来ていますね。
【関連メディア情報】
2025/03/03 【公式】神奈川中央交通株式会社【Kanachu】
【平塚市実証実験】自動運転~進化するまちを走るバス~
https://youtu.be/9YxHfoCOuAk?si=2Gm1x9EI0qCNvEUw