Suggestion
交通事業者
自動運転技術によって社会課題を解決する
ヒト・モノの輸送を担う自動車運送事業(特に、バス事業、タクシー事業など)は、日本経済および地域の移動手段を支える重要な社会基盤産業です。
自動運転システムが利用可能なレベルまで到達することで、特に地方で課題とされているドライバ不足の課題解決に多くの期待が寄せられており、その結果、交通ネットワークの維持や拡充が可能となり、大きな社会基盤である交通社会の発展に革新的な効果が表れると考えております。
慢性的な人手不足を補い、新たな地域交通を担う存在として次世代モビリティの期待が高まっており実現には社会の理解と、継続的な取り組みが不可欠です。
事例① 長野県塩尻市
塩尻市は、2つの駅を中心にそれぞれ形成された市街地とその周辺に点在する農山村地域からなるコンパクトな田園都市です。コミュニティバスを中心とした地域公共交通が運用されていますが、ドライバーの担い手不足や、バスの運行経路やスケジュールが移動ニーズを満たさないなどの課題解決を行うことが必要となっています。
市民に対して社会受容性を高めたり、事前に作成した「市街地の一般公道における高精度3次元地図」による自動運転の検証を進めることを目的に実施しました。
より実用的で利便性高い公共交通の提供に向けての実証実験を行うことで、将来のLevel4の実用化の加速を目指しました。
事例② 愛知県知多市日間賀島
離島における観光型MaaSによる移動
日間賀島は愛知県知多半島の師崎から約2.4km、フェリーに乗って10分程度で行くことができる人口約1600人、全周約6kmの島です。様々な魚介類の宝庫で、特にタコやフグが有名で、夏は海水浴のほか、自然のイルカと触れ合えるなど、観光資源に恵まれた美しい島として知られています。
実験は、この日間賀島で「離島における観光型MaaSによる移動」をテーマに、自動運転バスを中心に、顔認証乗降・遠隔監視・V2N・シェアサイクルなどを組み合わせた実証実験として行われました。
当社は、自動運転バス実証実施を担当し、路線バスの運行を、自動運転の講習を受けた大型自動車第二種免許の保有者が担うことで、将来の無人自動運転へとつながる知見を得ることを目的に実証実験を行いました。
安心安全な自動運転に向けた取り組み
Level Ⅳ Discovery(レベルフォーディスカバリー)のご紹介
自動運転技術が浸透する中で、事前のリスク対策は自動運転の社会受容性を高め、安心・安全な自動運転走行を実現する上で欠かせないものです。
損害保険ジャパン株式会社、株式会社ティアフォーと共にLevel Ⅳ Discoveryを共同で開発いたしました。
自動運転車の走行では、センサーの誤検知といった自動運転特有の技術的なリスクや、法令やガイドラインへの抵触リスクなど多岐にわたりますが、今まで培ってきたノウハウを活用しながら全国の自動運転実証実験等で導入しております。
事故のないクルマ社会を目指し、自動運転技術を通じて、自治体や事業者の抱える交通課題解決をサポートする役割を担うことを使命として取り組んでいます。