2023年2月1日(水)から3月5日(日)に、高田松原津波復興祈念公園において、今年度2回目となる自動運転走行の実証実験を行いました。
本実証実験は、自動運転走行による環境に優しい小型EVバスを活用し、移動手段の課題解決および効果的な震災伝承活動に向けた検証を目的として実施したものでした。
前回の実証実験(令和4年9月実施)から、公園の東側へルートを拡大して実施しました。道の駅高田松原を起点に、広い公園内に点在する震災遺構などを巡ることができ、土、日、祝日は、パークガイドが同乗する便(要事前予約)も運行しました。
運行日
令和5年2月1日(水)から3月5日(日)まで
※運休日:月曜日
運行ルート
1.西側ルート
道の駅高田松原~奇跡の一本松~気仙中学校入口
2.東側ルート
道の駅高田松原~タピック45~松原大橋~最上堂橋~下宿定住促進住宅
土日祝日ダイヤにおいては、「パークガイド付きルート」乗車も行いました。
陸前高田市ホームページより抜粋
「https://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/soshiki/seisakusuishinshitsu/seisakukohogakari/1/6566.html」
【前回の実証実験について】
令和4年9月10日(土)から9月30日(金)まで1回目の自動運転走行実証実験を行いました。
公園の西側ルート(道の駅~奇跡の一本松~気仙中学校入口)を運行し、18日間の運行で延べ780人の方に乗車いただきました。
利用者アンケートでは、「自動運転車両への乗車体験ができた」「予定になかった場所へ向かうきっかけとなった」
「パークガイドを利用できた」ことへの高い評価をいただきました。
1回目の走行の様子はこちらから
https://aisan-mobility.com/20220929-2/
2回目となる今回は、1回目よりも気象条件が厳しい中での実証実験となりました。
そのため、「運行設計領域(ODD)」に留意をしながら運行を進めていきました。
高田松原津波復興祈念公園は「東日本大震災からの復興の象徴となる施設」ではありますが、震災前の高田松原は7万本の松が植えられた景勝地でした。
震災の津波で7万本のほとんどが流され、唯一1本だけ耐え残った松が「奇跡の一本松」と呼ばれました。奇跡の一本松は2012年5月に枯死が確認されたものの、復興のシンボルとして、同公園内にモニュメントとして残されています。園内には、震災の脅威を伝える震災遺構が点在しているのが特徴です。
奇跡の一本松
これら遺構を辿りながら走行を行いました。
タピック45
ユースホステル
自動運転車両内の様子です。
現地ドライバによる自動運転
園内を19km/hで走行中
運動公園交差点を左折
土、日、祝日には、パークガイドが同乗する便(要事前予約)も運行し、震災や復興に関する内容をご説明いたしました。
下宿定住促進住宅をガイド
震災遺構を巡る走行環境の確認やサービス面での課題抽出を実施いたしました。
園内から出て国道も走行
一般車両が入れない園内を走行
【メディア関連情報】
2023年2月4日 高田松原津波復興祈念公園
未来はすぐそこに?自動運転の実証実験に密着!
https://iwate-fukkokinen-park.jp/blog/363
2023年1月25日 ケータイWatch
KDDIら5社、高田松原津波復興祈念公園で自動運転サービスの運行開始
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1472762.html
2023年2月14日東海新報
復興祈念公園で試験走行 震災遺構巡る自動運転車
新ルート加え実証実験中 乗車無料3月5日まで
https://tohkaishimpo.com/2023/02/11/390829/