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「高精度測位端末AQLOC」
「高精度測位端末AQLOC」
AQLOC（アキュロック）はみちびきのセンチメータ級測位補強サービスの信号を受信し、リアルタイムで移動体の自己位置を高精度測位します。L6を含む4周波対応アンテナと受信機で構成されており、受信機およびアンテナに独自の構造を採用することで世界最小レベルの小型・軽量化を実現しました。
また、車速パルス信号を取り込むことでIMUによるINS複合を起動し、衛星からの信号を受信できないトンネルや高架下でも自己位置推定ができます。地上配信のネットワーク型RTKによる測位にも対応します。
製品の特長
リアルタイムで移動体のセンチメートル級高精度測位を実現
●準天頂衛星システムから日本全国に無償で配信されるCLAS信号を受信し、リアルタイムで移動体のセンチメートル級の高精度測位を実現
基準局等の設置、モバイル通信も不要で、設置・運用コストを削減
●準天頂衛星システムからCLAS信号を受信するため、基準局等の設置、モバイル通信も不要
小型(10×6センチメートル)の組込ボード形状を実現、移動体の制御機器等に容易に組込可能
●受信機部分はボード型の構造を採用し、お客様の機器、システムに搭載が可能
自律測位やネットワーク型測位補強情報による測位を実現
●衛星からの信号が受信できないトンネルや高架下でも、受信機に搭載したジャイロと移動体からの車速パルス信号によるINS複合アルゴリズムにより安定した自律測位を実現
●地上配信のネットワーク型測位補強情報(ネットワーク型RTK方式/RTCM3.2)による測位にも対応
主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 対応衛星信号 | GPS(L1C/A、L2C)、QZS(L1C/A、L2C、L6)、Galileo(E1、E5b) |
| 対応補強信号 |
・衛星配信：CLAS ・地上配信：ネットワーク型RTK（RTCM 3.2）※1 |
| 測位方式※2 |
・PPP-RTKもしくはPPP-RTK-INS複合(CLAS使用時) ・RTKもしくはRTK-INS複合(ネットワーク型RTK使用時) |
| 測位精度※3 |
・CLAS使用時（移動体モード） 水平位置精度:6cm(95%) 垂直位置精度:12cm(95%) ・ネットワーク型RTK使用時 水平位置精度:3cm(95%) 垂直位置精度: 6cm(95%) |
| 出力データ | GGA、RMC、GSV、GSA(NMEA 0183 準拠) |
| コネクタ | ・データ :28ピンピンヘッダ、USB Type-C ・アンテナ:MMCX |
| 入出力インタフェース | ・データ通信：UART×2、USB×1、Ethernet※4×1、USB Type-C×1 ・その他：電源×1 (USB Type-Cでも給電可能)、PPS信号※5×1、車速信号×1、バック信号×1、リセット信号×1 |
| 内蔵センサ | IMU※6 |
| 外観寸法 |
・モジュール：100(W)×60(D)×10(H)mm ・アンテナ：60(W)×60(D)×23(H)mm、ケーブル長:3m |
| 重量 | ・モジュール：35g ・アンテナ：160g(ケーブル含む) |
| 消費電力 | 6.5W |
| 電源 | DC5V |
- ※1:ネットワーク型RTK を利用する場合は、地上ネットワークとI/F機器(携帯端末)とその情報をAQLOCに送る機器(PC等)が必要になります。
- ※2:使用状況にあわせて、測位ソフトウェアによる設定にて切替えが可能。
- ※3:オープンスカイ環境(当社評価フィールド)下での計測結果に基づく値(FIX時)。静止モードでの値。
電離層・対流圏の変化、測位衛星配置、マルチパス、電波干渉などの環境条件や外的要因により、記載の精度に達しない場合があります。 - ※4:Ethernetは富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
- ※5:衛星の可視条件が良好な場合を前提とします。
- ※6:IMU:Inertial Measurement Unit慣性計測装置
- ■アンテナは ABRACON 製アンテナ(型名:AECP0602GGB-3000S)
- ■外的要因や環境条件により、記載の性能に達しない場合があります。
- ■外観、仕様は変更になる可能性があります。
SARVAL
SARVALは、AQLOCでの観測をサポートするモニタリングツールです。
衛星取得状況を見える化
●GGA、RMC信号より衛星測位状況を取り出し表示、GSV信号からは衛星ごとの方位、仰角、信号強度をプロット
統計計算をその場で出力
●平均値[m]、標準偏差[m]、RMS（2 乗平均平方根）[m]、2DRMS[m]をリアルタイムで計算
オブジェクトによる直感的な操作
●コマンドラインをキーボードで打ち込むことなく、命令文をAQLOC本体へ送信
測位結果をロギング
●既定の時間のみロギング、ファイルの上書きリスクなし
