Suggestion
施設内移動サービス

施設内での移動や搬送に、安全で効率の良い自動運転を
自動運転技術は事故・渋滞等交通の諸問題の解消や高齢化に伴う交通弱者の増加・ドライバー不足などの社会的課題の解決につながることが期待されており、各地で研究開発や実証実験が活発に行われております。
こうした自動運転車の実用化に向けた研究開発が加速する中、将来的に施設内での人や物の移動・搬送にも自動運転が必要不可欠な技術として広く活用することが期待されています。
また、施設内において、安心・安全な自動運転を実現するためには、車両のエリア内での円滑な移動を施設側からサポートする仕組みの構築も求められています。
このような背景を踏まえ、車両の自律走行実現の鍵となる高精度3次元地図データを整備するとともに、自動運転を実現するための条件を満たす走行環境を構築・支援するお手伝いをしています。
実施事例 愛知県豊橋市(豊橋総合動植物公園)
愛知県豊橋市にある豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)における複数台の遠隔型自動運転の実証実験を日本で初めて実施しました。
この「豊橋総合動植物公園(通称:のんほいパーク)」は、約40ヘクタールの敷地に、動物園、遊園地、自然史博物館、植物園の4つの施設を集めた複合型施設で、日本の国公立の施設で唯一の動植物園と自然史博物館が合わさった施設という点が大きな特徴となります。
愛知県の平成30年度自動運転実証推進事業により豊橋市の協力を得て、当社および当社パートナー会社と共に、「来場者に対する公園内移動の快適性の向上と効率的な運用」を目標とした将来の園内バスへの導入可能性を検証しました。
実施結果
敷地内ではあるものの、全国で初めてとなる複数台の遠隔型自動運転システムを活用した実証実験を実施しました。開園している 施設内での走行で、遠足に来た小学生や子連れの来園者が多く実証としては、難易度が高い感じではありましたが、最大時速15km程度の速度で事故なく実証を完了することができました。
のんほいパークでは現在、土・日・祝日には園内を周回するバスが定期的に走行していますが、利用者が多く乗れない場合もあり、補完的な位置付けとして、小型EVタイプのような自動運転車両を複数台使用し、デマンド運行されることが望ましいとの検証結果に至り、自動運転車両の有用性等が理解されました。
安心安全な自動運転に向けた取り組み
Level Ⅳ Discovery(レベルフォーディスカバリー)のご紹介
自動運転技術が浸透する中で、事前のリスク対策は自動運転の社会受容性を高め、安心・安全な自動運転走行を実現する上で欠かせないものです。
損害保険ジャパン株式会社、株式会社ティアフォーと共にLevel Ⅳ Discoveryを共同で開発いたしました。
自動運転車の走行では、センサーの誤検知といった自動運転特有の技術的なリスクや、法令やガイドラインへの抵触リスクなど多岐にわたりますが、今まで培ってきたノウハウを活用しながら全国の自動運転実証実験等で導入しております。
事故のないクルマ社会を目指し、自動運転技術を通じて、自治体や事業者の抱える交通課題解決をサポートする役割を担うことを使命として取り組んでいます。